杖で5分の歩行から、手術なしで1か月半で1日5時間歩けるように!

50代男性 (東京都)

CONDITIONS AND PROBLEMS

初回相談時点の状態とお悩み

●杖を持って5分ほど歩くと、太ももの裏に違和感が出るため、座って休みながらでないと歩行ができない
●整形外科で脊柱管狭窄症と診断され、手術しかないと言われた。しかし、根本解決にはならないとも言われたため手術に疑問を持った
●何とか手術をせずに回復する方法を探しているが、これまでスポーツジムのトレーナーに聞いても答えは出ず、別の有名選手も通うジムは高額なうえに予約が取れなかったため、一方通行に感じて困っている
●腰痛を治し、ゆくゆくはゴルフを再開したい

ROAD TO RECOVERY

回復までの道のり

悩みを抱えていた部位
回復に要した時間
3週間で1時間半、1か月で1日合計5時間歩けるようになった(現在4年目で受講継続中)
受講セッション
リカバリープログラム:週1回を3か月、その後も月2回を3年継続し、現在4年目
実施した自宅トレーニング
◎リカバリ―体操
・足倒し
・仙腸関節(せんちょうかんせつ:骨盤のせんこつとちょうこつをつなぐ関節)ほぐし・はがし(リカバリ―ボールで、硬さを取り、筋肉・筋膜・関節の動きを取り戻す)
・腸腰筋(ちょうようきん:みぞおちのあたりからついて、股関節を通って、足の付け根までついている筋肉)ほぐし・はがし

◎リカバリートレーニング
・ヒップリフト(腹筋・背面の筋肉・筋膜強化)
・BOSU(バランスボールの半球型で1面が平らな器具)を使った右軸の癖を整えるトレーニング
・BOSU(バランスボールの半球型で1面が平らな器具)を使ったねじる動き強化のトレーニング(ゴルフ復帰のため)

RECOVERY PROGRAM

回復プログラムの内容

見極めの
ステップ

【からだタイプ】

背中 :肩・腰・足からの影響で硬さあり
腰  :とくに右が硬い
股関節:曲げる動き・外にねじる動き・左お尻のストレッチがしにくい  
お腹 :左右硬さあり 
足  :内ももの筋肉が硬い、太ももの前がはる・硬い、膝裏が硬い、足首が硬い

【からだの歴史】

●ぎっくり腰歴は長く、3年に1回くらいの頻度で繰り返してきた
●「ぎっくり腰は放っておけば治る」くらいの意識だったため、鍼やジムに通ったり、ストレッチを行うことで長年乗り切ってきた
●ある年1年に2回ぎっくり腰になり、鍼の帰りにこれまでと比べものにならない激痛を感じて整形外科へ駆け込むと、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)と診断された
●脊柱管狭窄症と診断されてから週2回の通院と週1回の鍼を続けていたが、腰痛は悪化していった

【原因の見極め(仮説)】

●日常生活での癖により、関節へ負担がかかり続けたことが原因である可能性が高い
 ・歩き方の癖(間違ったからだの取り扱い方)
 ・営業の外回りで、重い鞄を右手だけで持つ癖
 ・常に、右足を上に足を組んで座る癖

【プログラム組み立て前チェック】

◎チェック
・何往復も歩いていただく様子を撮影しながら確認
・ヒアリングを行い、からだの状態を確認
・歩行とヒアリング・施術から、からだの痛みや不調の可能性を洗い出し

◎結果
仙腸関節(お尻・仙骨まわり)から腰にかけて右を中心に硬く、股関節、太もも、膝、足首にも影響がみられた
※歩行をもとにした見極め結果が、信頼されていた先生と意見が一致していたことがプログラム受講の決め手となったそうです(ご本人談)

回復の
ステップ

【回復プログラムの決定】

腰痛の改善、歩けるようになること、ゆくゆくは再びゴルフができるようになることを目標に回復プログラムを決定

① リカバリー体操
仙腸関節、腸腰筋など腰痛のおもな原因となる硬くなった筋肉・筋膜をやわらかくする

②正しい姿勢の習得
足を組む癖をやめる
鞄をリュックに変えて重いものを片側で持つのをやめる

③リカバリートレーニング
右側に軸が偏ったからだの使い方を整える

【自宅での回復プログラム】

◎リカバリー体操
 ①仙腸関節ほぐし・はがし
 ②腸腰筋ほぐし・はがし
 ③足倒し(仰向けで両膝を立てて左右に倒す体操)
 ④あぐらで内転筋をのばす
 ⑤お尻の横の筋肉(大腿筋膜張筋)ほぐし・はがし
 ⑥太もも前ほぐし・はがし  
  を適圧のレベル(もっともやさしいレベル)からスタートし、毎日ご自宅で行っていただきました

週1回のセッションでからだの状態を確認し、トレーニングメニュー強度のレベルアップ、メニュー追加、変更を行いながら回復を目指しました

【リカバリープログラム受講】

●週1回リカバリ―プログラムを受講
 ・ヒアリング(からだの状態、過ごし方:睡眠・仕事・活動など)
 ・リカバリー体操の確認・修正・変更(動画を撮りながら、トレーナーと一緒に実施)

●自宅での「リカバリー体操」
 ・1日1回毎日取り組んでいただきました

【改善の軌跡】

◎1か月経過:1日合計5時間歩けた
◎2か月経過:ボランティアで3時間立ちっぱなしで料理担当をすることができるようになった
◎4か月経過:念願のゴルフ復帰
◎1年経過:ゴルフ・ボランティア・仕事と忙しくなり、リカバリ―ケアが減ると痛みが一進一退する状態

AFTER RECOVERY

回復後の様子

・現在もプログラム継続中
・初回受講から4年経過したいまも手術は行っていないが、ぎっくり腰は再発していない
・回復の甲斐があり、ご夫婦で乗馬に挑戦されている